スクリプター
スクリプターとは、映画制作やドラマ制作の過程を記録する仕事です。スクリプターの言葉の由来は、英語の「script(筆記)」から来ています。
小間切れの映像カットを組み合わせるときに、俳優のセリフや動作が、背景の状況とつながらない場合が出てくるので、それを防ぐために撮影すべてに立ち合い、俳優のセリフや衣装、動作、そのときの背景の状況や撮影方法を、ことこまかに記録していきます。
そのほかにも、台本を読んでどれぐらいの撮影時間になるかを把握し、長すぎたり短すぎたりする場合は監督にそれを伝えます撮影がすべて終了すると、台本を撮影後の内容に書き変えて完成させます。監督の補佐役や、現場と編集との橋渡しとして活躍します。
スクリプターになるには、特別な資格や学歴は必要ありませんが、放送関係の専門学校を卒業した人が多いようです。最初は見習いとして経験を積んでいきます。
スクリプターの就職先には、テレビ局や映画制作会社があります。経験を積んでいくことで、フリーランスとして活躍することも可能になります。
スクリプターには、細かい観察力や集中力、コミュニケーション能力が必要です。ほとんどが女性となっている仕事です。裏方的な仕事でありますが、女性の細やかな配慮が生かされる、 映画制作には欠かせない存在です。
AVデザイナー
AVデザイナーとは、映画や音楽をビデオ化したり、ビデオ化企画を行うスペシャリストです。
おもな職場にはビデオソフト制作会社や放送会社などがあり、映像と音楽で構成されたBGV(バックグラウンドビデオ)の制作や、ビデオの企画・撮影・編集を行います。
手がけるビデオの分野は幅広く、ハウツー・ビデオ、会社案内ビデオ、美術館などの館内案内ビデオ、犯罪対策ビデオ、災害対策ビデオ、書籍のビデオ化などがあります。
AVデザイナーになるには、映像関係の専門学校や芸術系大学を卒業したあと、ビデオ制作会社などに就職することです。採用後は、アシスタントとして経験を積んでいきます。
収入については、ビデオ1本あたりで数十万から数百万となっており、作品の内容や日数などの関係で差があります。
AVデザイナーにふさわしい人は、映像や音楽が好きな人、柔軟な発想力がある人、コンピュータの知識がある人が向いているでしょう。
夜遅くまで編集を行うことがあるので、体力がある人や自己管理が出来る人が良いでしょう。また、スタッフや顧客とのコミュニケーションが多く、交渉力も必要となります。実力を積んでフリーを目指す人は、自分の作品を制作して売り込む積極性があることも大事です。