脚本家
一般に脚本家・シナリオライターとは、映画やテレビドラマの脚本を書く人のこと指します。
また、テレビ番組やラジオ番組の台本を書く放送作家や、演劇の戯曲を書く劇作家も、脚本家と呼ばれることもあります。脚本家の仕事はテレビ番組や映画のシナリオを書くことです。
既にある原作を映像用に脚色する場合と、1からオリジナル作品をつくる場合があります。
オリジナルにしても、脚色にしても、小説と決定的に違うところは、映像化するためのものであるということ。
時間配分、ナレーションや場面展開の説明、カット割りなど映像化を強く意識して書く必要があります。映像化が難しい作品をオリジナルで書いてしまうとその時点でOUTとなります。
テレビドラマの場合は、まずは出演者が決定され、そのイメージに合わせて脚本を書くことが多くなってきているそうです。
出演者の2枚目俳優をコメディタッチで登場させたらおもしろい!と思っていても、タレントイメージとの兼ね合いで、自分の書きたいようには、なかなか書かせてくれません。
書き上げた作品は一発OKということはまず無く、プロデューサー、監督、スポンサー、芸能事務所や視聴率等を考慮し細かい手直しを加えながら作品を仕上げます。
脚本家に必要なスキル
人の心に届く作品を作るには、豊かな創造力と表現力、斬新なアイデアが必要なことはいうまでもありません。
さらに、オープニングからヤマ場、そしてエンディングへと、見る人をひきつける確かな構成力、巧みな言葉づかい、幅広い知識などが求められます。
あらゆる経験がオリジナルを書くための材料になりますから、積極的に新しいことにチャレンジしようとする人に向いている仕事です。もちろん、本を読むことが好きで、文章を書くことが苦にならないというのは最低条件です。
また、1本のシナリオを書き上げるためには、何日も机に向かわなければなりません。いったん作品ができても、演出家やスポンサーの意見で、何度も書き直したりすることがしばしばあります。
締め切りに追われ、徹夜をしなければならなかったり、撮影現場に立ち会ったりすることもありますので、体力と忍耐力の勝負となります。
プロへの道は、決して甘くありませんが、まずはスクールなどで基礎をしっかりと学び、公募などに積極的に応募する努力が不可欠。落選しても、あきらめずに書き続ける根性も必要です。