効果音制作
効果音制作とは、CMやテレビ番組、アニメーション、映画、舞台などの裏方の仕事で、効果音を作り出す仕事をします。
音響効果担当スタッフとも呼ばれます。映像に効果音や音楽をつける作業をMAといいます。セリフ以外のすべての音にかかわる仕事で、番組作りにとってとても大切な要素です。
効果音によって、映像の臨場感を増やし、場面効果を盛り上げ、見ている人を引き付けます。
ゲームの効果音やテーマ曲、キャラクターの音声制作などの作業を行う仕事は、サウンドクリエイターと呼ばれます。
効果音には、足音や、爆発音、雷や雨の音、動物の声、車の急ブレーキなどがあり、DTMやサンプラーという機材を使って効果音を作り出します。するどい感性が必要な仕事です。
効果音には、大きく2つに分けて「現実音」と「加工音」があり、現実音は文字どおり、現実に聞いたとおりの音です。
この現実音を加工・合成することによって、実際の音とは違った音や、新たな雰囲気を加えた音になります。代表的なものとして、川の流れる音を録音したテープの再生スピードを変えると、雨やシャワーの音に変化したり、足音にエコーを付けて恐怖感を出したりといったものです。
効果音制作の仕事につくには、資格や学歴はいりませんが、パソコンで効果音を作成する技術を学ぶと良いでしょう。
映像翻訳
映像翻訳とは、外国映画や外国ドラマの吹き替えや、字幕スーパーの翻訳を行う仕事です。書籍の翻訳とちがい、いろいろな規制があり、特殊なノウハウが必要です。
吹き替えの場合は、外国人タレントの口の動きに合わせて日本語に吹き替えなければならず、常用漢字やかな使いの制限、放送禁止用語、外国人のジョークの伝え方などがあり、外国語のみならず豊かな日本語能力もあることが必須です。
字幕に翻訳する場合は、1行10字ほどで2行以内という制限があり、限られた文字数で分かりやすく日本語に翻訳することが大切です。
映像翻訳の仕事に就くには、映画会社に社員や契約社員として就職し、翻訳をしながらデビューのチャンスをつかむか、フリーの映像翻訳家になる方法があります。
洋画配給会社はほとんど、フリーの映像翻訳家に翻訳の依頼を行うそうです年間の外国映画の公開は数が限られていて、新人が映画の翻訳をする機会はほとんどないと言われており狭き門となっています。
劇場公開された映画でもDVDに商品化されるときに、文字数制限などが変わるので、その際にも映像翻訳家がかかわることになります。
映像翻訳の仕事を目指すなら、本をたくさん読んで、幅広い日本語や外国語の教養をつむことが大事です。